:)★活動66日目 ICT授業紹介~座席指定~

(諸事情によりネットがなかったのでタイムラグ発生してます。)
 
 
Mwabuka Buti!おはようございます!
 
青年海外協力隊ザンビア派遣のPCインストラクターとして初等学校にて奮闘中のゆきちです。
 
 
この村に来て、1ヶ月。2学期が始まってからも3週間。
 
そして、授業を持つようになって2週間。
はやいなー。
 
 
以前授業見学をしてから、1クラス私だけでクラスを持つことを以前お話ししました。
 
▼読んでない方はこちら!▼

yukichijpn-zmb.hatenadiary.com

 

 

この2週間本当に実際の授業持ってみました!

 

やってみての大きな変化は、

 

①生徒は格段にスキルをゲットし始めた。

②先生たちが簡単に授業を休むようになった。

 

ざっくり表すとこんな感じ。。。笑

 

後者の先生たちの件は、私が授業を回せたことをいいことに、他の先生たちが簡単に授業を休むように。(特にテンボ先生。)

 
そのため、結局この2週間で2回しか回ってこないはずの授業、6回は持ちました。笑
 
 
教員へのアプローチは・・かなり課題が出てくる予感。。
 
 
 
とりあえず、今は生徒と向き合うことを優先したいと思い、先生への対策はおいおい練っていきたいと思います。(一生生徒の課題と向き合っていたい)
 
ということで、本日は授業紹介をしていきたいと思います!
 
🔻今日のおはなし🔻


ザンビアのG9 ICT教科の最終目的

まずそもそもの目的ですが、農業が盛んなザンビアでICT(情報処理)をなぜこんなにも必死になって教えないといけないのか。別にPCスキルなくたって生きていけるし、なんなら使わない職種の方が多い。
 
 
その理由は意外と単純で、「卒業試験に合格しないといけないから。」
 
 
ザンビアは発展途上でありながらも、他国と比べたときに政府は焦り、義務教育にICTを導入することにしました。
 
 
私が担当するのは主にGrade9。ザンビアのGrade9は日本の中学3年生にあたります。
 
 
ザンビアのPrimary(初等学校)→Secondary(中等学校)というものが存在しますが、どちらもG9が存在するのです。しかも初等学校のG9年生も中等学校のG9年生も同じカリキュラムを学びます。
 
義務教育はG9までで、PrimaryとSecondaryどちらのG9でも構いません。
 
ちなみにうちのMoomba Primaryの目の前にはMoomba Secondaryが存在します。(*_*)
 
どちらも公立だし、どうやってどちらのG9を選ぶのか聞いてみると、
 
*セカンダリーには寄宿舎があるので学費が少し高い。
*セカンダリーは入学試験があるため頭いい子しかいけないとのこと。
 
 
 とのこと。
 
うちの学校の先生の子どもはセカンダリーに通わせている子が多いです。
 
確かに、セカンダリーの方が生徒の質が落ち着いているのはそのせいかもしれません。(低学年がいないというのもあるけど。)
 
 
話は戻って、どちらのG9に通うにせよ、ザンビアは日本のように各学校を卒業すれば良いのではなく、ザンビアの国で定められた試験に合格しなければ卒業できません
 

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(試験は毎年10月に行われるのですが、この時期になると試験問題がルサカからどっさり届くのだとか。
 
 
 
もし、合格できなければ7月が再試験日なので、9か月後まではニートなのです。(日本より過酷・・)
  
 
 
しかし、現状先生たちでさえ「PC使えない」「そもそもICTって何?」こんな先生ばかりなのです。
 
ということで、先生たちはICT知識がないまま、一生懸命シラバスに沿った内容を自分で叩き込み、それを生徒に丸暗記させます。
 
 
そういうことから、ICT教育にもっと力を入れたいと思う学校が増えているため、JICAボランティアの中等学校のPCインストラクターの要請は今もどんどん増えています。
(現状、ザンビアのPCインストラクターの初等学校要請が上がってきたのは本当に最近で配属はまだ私だけしかいないのですが、青少年活動隊員がICTを持たされてんてこまいになっているという現状があったからのようです。)
 
 

卒業試験のレベルはというと、学科試験と実技試験とありますが、どちらも日本でよくあるパソコン系の検定3級レベルです。(Microsoftoffice程難しくありません。)
 
多分、日本の生徒なら1年間あれば十分に合格ラインまでいくかなーといった感じなのですが・・
 

でも、ここはザンビア
 

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*1人1台の機材がない。
*停電が多く毎回授業でPCが使えるわけではない。
*家にPCがないので1週間に1度しか触らない。
 
 
こんな環境のため、毎年10名以上の生徒が卒業できていないのが現状です。
 
この生徒たちの中に将来ICTを使う人が何人いるんだって感じですが・・すべては国で決められた試験に合格させなければ元も子もないので、仕方なく教えなければなりません。
 
 
ですが、こういう環境下での教育は実は初めではなくて、前職の専門学校でも同じでした。
▼以前の職場ではどんなことをしていたの?▼
 
 
だからこそ、やるからには楽しくしたいのです。
 
私の尊敬する企業の社長(Dearsbrain 小岸社長)の大好きな言葉
 
「楽しくなければやったところで知れたもの」 
 
まさにその通りです!
 
 
ということで、ザンビアのG9の子たちに合わせた授業案を考えました。
 
以前の学校のように将来がはっきりしていれば教材が作りやすいけど、その先の道が不まだ確定な生徒たちなので、まずはPCを身近に感じてもらえるように対策を練ろうと・・ゲームをさせてみることにしました★
 
(・・が、ゲーム以前の問題があったので、今回の記事はその対応策を。)
 

 

②課題:基礎力不足

前回の授業見学で一番感じたのが、そもそもの基礎力のなさが問題ということでした。
 
「起動させる方法がわからない。」
「マウスを使いこなせない子が多い。」
「タイピングが遅すぎる。」
 
この3つが極めてまずい状況です。
 
 
私が授業見学をした日は先生が一生懸命Excelを教えるも、ついていけてるのはたったの3人くらい。
 
その他の子は何をしているかというと、指示された文章を未だタイピングしていたり、もはやパソコンの電源すら入れることができずぼーっと待っていたり。。。
 
しかも、ついていけてないのが先生にバレたら先生につねられるもんだからみんな言えず。。
 
やってる雰囲気を出すからまた厄介。笑
 
 
「生徒は授業についていけてないけどいいの?」
 
と同僚に聞いたところ
 
『よくないけど、シラバス通りにこっちも進めないといけないから。』
 
 
「え~~~!!!」 (この時普通に心の声漏れちゃったよね!)
 
生徒の状況よくわからん上に、シラバス優先かい
 
衝撃でした。笑
 
 
 
まあ、先生の言い分も分からなくもないけど・・・それじゃあ生徒は、わざわざ学校に来て授業受けても受けなくても変わらんやん。。
 
 
ってなわけで1つずつ改善を。
 
 

③座席指定のねらい ~PCの起動方法を定着させる~

対策その①*席を固定させる

理由は2つ。ひとつは私が名前を覚えるため。 
私、授業では名前を絶対呼びたい派なのです。
 

2017.5.29 #名前 #ふりがな #ゆきちせんせー #名前呼ぶのは私の先生ルール . こっちの授業出席とらんのよね。全てテストで卒業できるかできんか決まるすっごいシビアな世界(*_*)だけんか先生が生徒名前を覚えてないことが多々ある。 私は名前で呼んであげたいのもあり座席指定し、名前覚えようと超見ずらい担任の手書き名表を自分でパソコンに打ち直したがしかし..発音がわからーーーーーーん(゜_゜)ってことで、先生に全部読み上げてもらいひたすらひらがなでふりがな記録。 . Loyd Ntalasha ろいでぃ んたらしゃ Ngulube Tedsun んぐるえ てっどそん Shikwamuna Dinesy しくぁむな だいねす . 難易度たけえええええええええ!1週間で生徒全員の名前を覚える。前職の教員10ヶ条。果たして覚えれるのか。 #そして昼御飯ははまりすぎたカレー #おいしすぎて増産 . . 欠席してる子はやはり同じ子ばかり。先生に聞いても知らないと。そりゃ出席とらんと気付かんよね。そんな教育現場なのに上の言うこと100%きくザンビアの上下関係すごいよなあ . #Zambia #ザンビア #JICA #青年海外協力隊 #jocv #20164 #PCインストラクター #大分市 #ゆきちの夢物語

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それに出席管理から見えるその子の様子ってあると思うんですが、出席管理をしないこの国は、座席指定もない!!
 
だから先週いたかどうかなんて、本人にしかわからない。
 
 
私は授業担当として把握できるだけしていたいなーと。その方が自分自身もサポートしやすいし。
 
 
そしてもう一つは、生徒にとって座席指定のメリットは、毎週同じPCを使えることになります。こうして、つのPCでまずは感覚を掴んでもらおうというねらいです!
 
 
ドネーションPCが多いこの学校。すべてのPCのバージョンも違えば、機種も違います。
 
一番新しいOS(オペレーティングシステム)はWindows10なのに、古いやつなんて、Windows2010とか。笑
 
 
キーボードもアラビア語で書いてるPCもあるし。笑 

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そのため、PCに馴染みある人であれば機種が違えど、OSが違えど、なんとなく感覚で操作できますが、週に1度触れるか触れないかの子たち。
 
毎回違うパソコン触ってたらいつまでたっても覚えません!
 
 
ということで、座席指定をすることに
 
 
座席の指定方法はスキル別です。
 

対策その②*スキルチェックにより座席指定

見えずらいかもしれませんが、うちの学校のPC室はこんな形になっています。

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この写真を図で表すと

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こんな感じ。(分かりますか?笑)

 

生徒はPCで作業するとき矢印の方向を向きます。 つまり壁側の人は先生が覗きにいかなければすぐにPCをチェックできません。

 

しかし、かなーり狭くて、壁側の人のPC画面は本当にのめりこまなければ見えないのです。 

 

自由席だったこれまでは、できない子ほど隠れたいがために、壁側の席にいくんですよね。笑(そういう席の選び方は万国共通!笑) 

 

ってなわけで、1週目にマウス・タイピングのスキルチェックをし、レベルを把握。

 

2週目は授業前に座席表を貼りだし、座席を指定。

 


スキルチェックにより4つに分類し上から順番に席をあてはめていきました。 

 

スキルが最も高い2名:真ん中列の真ん中の座席に配置。

次にスキルが高い4名:壁側席の前方後方にそれぞれ配置。

スキルが低い子:真ん中列もしくは通路から見える位置に配置。

④スキルがまあまあの子:壁側に配置。 

 

私的に①→②→③→④の優先順位。

 

 

こうすることで、先生の位置からスキルが低い子の画面を常にチェックすることができるのと、
大切やと思ってるのが、どうしてもスキルが低い子に時間を割いてしまうので「この時間無駄~~~~」って人が出ないようにするために、スキル低い子の周りにスキルが高めの子を配置することで、スキルが高い子には先生役を担ってもらう作戦!★(笑)

 

すると、先生が見れない状況でも助け合うことができるのです。 
 


そしてこの作戦で大切なのが、スキルが高いとみた6名を授業前に呼び 

 

「PC苦手な子が多い中であなたたちスキルの高さには驚いた!本当にすごい!だから、先生役になってほしいの。」 

 

と、激褒めしサポートをお願いしました。 

 


すると生徒は、褒められたことにより気分が上がった上に、優越感と使命感で、生徒はやる気満々!(この国で先生という立場はかなり上なのでその役割を任されるってなかなかない事らしい。) 

 


「作業の時に自分の作業が終わったら隣の席の子の画面を必ずチェックしてほしい。」 

 

と言ったため、きちんと自分の作業が終われば、 
f:id:yukichi_JPN:20170604043733j:plain/この通り!!!!\

 

友達の画面を見ては教えようと大活躍してくれました★

これまた、激褒め!!!!!

 

褒める教育の効果、すごすぎる。

 

やってみての反省点

その①*座席表の見方を知らない


うちの生徒たち、座席指定ってされたことないんです!

 

だから日本の学校で当たり前にある座席シートのはずが、ザンビアの子たちは見方が分からない!!!!

 

 

そのため、座席を指定するのに15分ほどかかってしまいました・・時間もったいなかった。。

 

なので、ちょっと面倒ではありますが、座席表を貼りだすのではなく、1列ずつ座席を示しながら1人1人の名前を呼びあてはめていくのが一番簡単だったかもしれません。

(他に案あれば教えてください・・次年度の参考にしたい・・笑)

 

その②*毎週同じ生徒が来るわけではない

PC室には34台のパソコンがありますが、私のクラスは43人クラスです。

 
10人ほどの生徒は2人で1台となります。
 
1週目のスキルチェックをした日に欠席をしていた子は後ろの方に2人1組で席を当てはめたのですが、
 
2週目座席を当てはめてみると、前回休んでた子が来ているのに、前回いた子がいない
 
 
来ている人数でみると人数はさほど変わらないのに、結局2人1組席がありながら、1人1台席の子が休んでいるのでPCは余ってしまい、ならそっちに移動していいよというと、「なら私も」と次から次に移動。笑
 
 
そして次来た時には、「ここ私の席だよ」「でも座席表には私の名前があるよ」と、しっちゃかめっちゃか。
 
 
 
結局当初の狙いであった、名前を覚えたいのも難しくなるし、なにより同じPCを使うということができなくなるという最悪な結末に・・。
 
 
 
現役のとき、席替えやら座席指定やら腐るほどやってきたのに・・
 
 
席替えってこんな大変やったっけ/(^o^)\
 
 
 
うーむ。。
 
 
 
まあ、最初だから・・だよね?(こんな大変になるくらいならせんどきゃよかったとかちょっと思ったよね)
 
 
前の自由席のときより使うPCの種類は限られてくるので、まあ・・今後様子見していきたいと思います。
 
焦らず焦らず・・★★(自分に言い聞かせる)
 
 
では、次回は、教材の紹介をします!
 
 
現役やったときもやったんやけどさ、「いい授業程みんな自分のものだけにしたがる」傾向があるんだよね。(*_*)
 
 
けど、最初って上手くいってる人の真似をしていくものなのかなと、自分が良い授業の先生を真似てみて成長したからこそ思うこと!
 
やから、良い案ほど共有って大切やと思うのです。
 
 
 
 
えーっと、何が言いたいかって、これを見てる皆さん・・
 
ぜひ!良い授業案共有して下さい!
(自分が授業案ほしいことを伝えたいだけ。)
 
 
 
ってなわけで、スキルチェック&基礎力向上のために作ったエクセルでできるゲームを共有します★
 

2017.5.20 #教材作り #情報処理 #ICT #ゆきちせんせー . 木曜日に実際の授業見てみて、 生徒のマウスの扱い方の不慣れさや タイピングの遅さにビックリ。 なんとかせねばと基礎力伸ばす教材模索中。 ザンビアの子達に親しみあるもので作ろうと ザンビアの主食シマの原料である 『とうもろこし』を題材にしてみよん。 けど農家さんのイラストなんか違和感。 あ、肌色塗ったのに白く感じるけんや。 『んー。』と思ったので茶色く塗ってみた。 うん、こっちのがしっくりくる。 なんならもっと黒く塗っても良さそう。 白肌に違和感を感じ始めた私、いい調子👍 #てかそもそも日本人が思う肌色って完全日本目線の名前やん #アフリカで何て名前で表現するんやろう #最近ザンビア人と共に写った写真の自分を見ても違和感 #人と違うのがいい私がフィリピンやザンビアおるとみんなみたいに黒くなりたいって思う #ザンビア人ほどまで黒くならんでいいけど #ただこれ帰国して後悔するやつね . #Zambia #ザンビア #JICA #青年海外協力隊 #jocv #20164 #PCインストラクター #大分市 #ゆきちの夢物語

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