:)★活動83日目 ゆきち、ザンビアに卒業式がない事を知ってショックを受ける。の巻
Mulibuwanji?お元気ですか?
ザンビアのムオンバ初等学校で情報処理の授業支援をしています、青年海外協力隊PCインストラクターのゆきちです★
今日、同僚マカワ先生となにげなーく話をしていて、衝撃を受けたことがあり、眠いながらもblogをつづっております。
なんと・・ザンビアの教育課程には
卒業式がないという事実が発覚!!!!!!!
🌼今日のおはなし🌼
※今日はかなり主観入ってしまった記事のため、すべての生徒先生がこうであるとは限りません。ご了承ください。
①事実を知った経緯
そう、あれは今日の授業も終わり、教室の整理をしながら雑談をしていたときのこと。
話が今後の流れになっていきました。
私「」 / 同僚マカワ先生(以下:マ) 『』
私「今後情報処理を教えれる教員を増やしたいけど、教員育成っていつの時間にすればいいんだろうね~~」
マ「10月の最終試験が終わったら、僕たちには3ヶ月も時間があるから、そこでたくさん教える時間があるよ!』
ん???
2ヶ月も時間がある??
ザンビアのtermは確か、
term1:1~4月
term2:5~8月
term3:9~12月
となっていたはず。。
「なんで2ヶ月も時間があるの?Term3は9~12月でしょ?」
『Madam.Yuki(ザンビアは女性にMsやMrsでなくMadamと付けます)・・それはGrade7までの話なんだよ!』
!!!!!!
な~~~~んだって!!!!!!!!
私「え!!!じゃあ、 試験終わって何するの?」
マ『何ってなにもしないよー!家で待機するんだ。それで合格すれば1月からsecondaryに進学できるし、不合格なら留年決定だね~。3ヶ月もあくとすっかり知識はなくなっちゃうし、ICTなんて9年生でしかしないから忘れちゃうんだよ。ザンビアの教育システムはビックプロブレムだよね~あはは~』
ええええええええええ!
待って待って~~~~~~!
せっかく勉強したのに、4ヶ月も何もしないとか、すべて忘れるやん!!!
本当、同僚の言うようにビックプロブレムやわ!!!
しかもPCでいえば、せっかく頑張ってつけたスキルなのに、もう授業受けることないけん、人生で最後かもしれんのやん!!
ってことは最終試験のために9ヶ月練習したのは本当に試験勉強のためだけであって・・まじで無駄やん!!!
私「え!え!(☜英語でも相変わらず口癖の「え」連発。) なら、卒業式とかいつやるの?」
マ『Madam.Yuki、ザンビアの義務教育に卒業式なんてないよ』
えええええええええええええええええ!!
あまりの驚きに同僚爆笑。
②卒業式は日本の文化・・!?
そもそも卒業式って・・と思い検索してみました。
卒業式(そつぎょうしき)は、教育課程を全て修了したことを認定し、そのお祝いをする式典である。特に日本では、学校教育法施行規則によって定められた学校行事となっている。欧米でも大学の学位授与の式典はあるが、各学校の修了ごとに祝う式典は日本と韓国でのみ見られる習慣である。
ええええええ!
知らんやった~~~~~~~!!!
日本独特の文化なんかー!!!!!!!
確かに、フィリピンの友達に、去年卒業式や卒業アルバムの感動話をしたら「ふーん」って感じやったし、
ザンビアに来ても、卒業式の写真を見せたら
『ふーん、このみんなが来てる服はなんなの?(はかま)』
と、教員のくせにどんなクラスやったのかーとか卒業式どんな感じなのか―とか喰いつかないなとは思ってたのよ・・
私は2年目、卒業式担当をしていたのですが、先輩にこう言われました。
『あなたの卒業式の仕事が上手くできるかできないかによって、生徒も先生も「この学校でよかった」と思うか、思わないかが決まるからね。』
とかなり強いプレッシャーを頂いたほど、最大行事だと感じていました。
そして、卒業式は式典ということで
*厳粛に
*スムーズに
執り行うことで、良い卒業式ができると言われていました。
(これは一概に良いとは思いません。私自身もっとオリジナリティある式したいと当初思っていたし、いろんな卒業式があっていいと正直思いますが、私の前職の職場では一般的な式典を求められていました。)
確かに、その学校の生徒指導の集大成が見えるのが卒業式な気がします。
私も当時、感動の空間を作るために、職員会議では卒業証書のもらい方についてや、司会台本の文章を一言一句確認したり、壇上の椅子の配置や装飾、BGMの音量音質など・・もちろんその分予算も大きく降りていました。
さらには生徒に対しても、厳粛に臨むために生徒指導や、生徒の歌練習、送辞答辞の特訓など力を入れました。
実際、自分が生徒のときって、こんなに力入れられるものとか、厳粛なものって実感なくて、教員側になって大切さがわかりました。
(あ、厳粛厳粛言ってる割に、さっきのクラス写真パリピみたいなポーズの写真ですみません。うちのクラスのポーズだったんです。。笑)
③それぞれの卒業式に対する想い
*保護者にとっての卒業式
まず、保護者が自分の子どもの成長を感じられるときだと思うんです。
自分が大学生のとき卒業式に出なかったけど、母親は晴れ舞台を見れなかったのを後悔しているとのこと。
私的には「仕事やからしゃあないやん!」って思ってましたが、
教員をしてみて、保護者との関わりや、式典に参加して下さった保護者様の姿を見た時に、たった2時間の式典のために遠方から来てくださったり、式典中は涙したりと、「ああ、この自分の大切なわが子の節目を目に焼き付けるって親として大切なことなんだな」と感じました。(ってなわけで大学の卒業式出られなかったこと、少し後悔。)
*生徒にとっての卒業式
私、幼稚園は覚えていませんが、小学校から高校まですべての卒業式で号泣しています。
涙もろいんですよ、私。
けど、もうここに来ないんだーとか、もうこのメンバーで授業受けることないんだーとか、それまで大して授業受けてなかったくせに、寂しい想いが爆発するんですよね。
大学は残念ながら新卒入社した学校の業務が忙しすぎて夜のパーティーにしか参加できませんでしたが、つい3か月前にあった青年海外協力隊修了式では、大号泣でしたね、いい大人が。はい。
そして、寂しさだけでなく、卒業式があることで
「次のステージに進むんだ!!!!」
という心の切り替えにもなっていたような気がします。
*先生にとっての卒業式
『教員の仕事って364日辛い事や大変なことだらけなんだけど、卒業式のたった1日があることで、「教員やっててよかったな」って今までの苦労も報われるんだよ。』
教員の決まり文句かのように言われ、そして言ってきた言葉。
本当にそうなんです!!!!!!!!!!
私は1度しか卒業生を出していませんが、例え卒業担任じゃなくても、
「手を焼いたあの子がこれから社会に出ていくのか~」
「授業抜け出して叱ったあと、お詫びにってぺちゃんこのチーズバーガー持ってきたな~」
「〇〇先生、ずっとクラスよくするために試行錯誤してたよな~」
とか、第三者目線で見つつ、これまでの背景を思い出して・・これまた号泣!!!
だからですよ、
自クラスの卒業式なんて、もうね、この世の終わりかのように泣きましたよ。ええ。
(卒業証書授与でクラスの学生の名前を呼ぶ時、1人目からあまりにも私が泣いたもんやから次年度の教員振り返りで「教員は卒業式典中泣かずにきちんと名前読み上げる」と反省に上がったのはここだけの話。・・すみませんでした。笑)
どんなに嫌われてても、どんなに反抗されても、あきらめずに向き合うことで、伝わるのかもしれません。
やから生徒も、もう最後、もう会えないというあの雰囲気から感極まるものもあり、
「ありがとうございました」
「先生が担任でよかった」
この言葉を生徒は言ってくれるんですよ。
もう、パワーですよね。本当に。
そして、多くの先生はこう思うと思うんです
「この子たちの先生になれてよかった。」
私は正直、最初は先生じゃない道を選ぶために仕事を辞めることを決めましたが、卒業式の日にこの言葉を聞いて、
「やっぱり、先生やっててよかったな。」
って、そう思って、、今また先生をやっちゃってるんですよね。笑
すべての自分の教えが、生徒たちにとってすべてプラスになったかもわからないけれども、一生懸命生徒に向き合えば、その生徒に影響することは少なからずあるもので、それを感じた時に、「次の生徒に対しても頑張ろう!」って自分の励みに思う人が多い気がします。
④もしザンビアの学校で卒業式をしたら
・・・ 一体、どうなるんやろう。(笑)
日本の教育現場は文科省に管轄のもと運営されてますが、文科省で定められている学習指導要領(学習指導要領とは)にはこうあります。
望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り,集団の一員としてよりよい生活や人間関係を築こうとする自主的,実践的な態度を育てるとともに,自己の生き方についての考えを深め,自己を生かす能力を養う。(学習指導要領「生きる力」より引用)
学校教育において、集団生活の力を養うことは必要不可欠なので、学校行事や特別授業、修学旅行などあります。
ザンビアは日本と違い、勉強だけでなく集団生活の力を得る場所として学校があるわけではないので、学校行事もなければ、クラスで何かを取り組むということはありません。
だから、生徒たちも日本のように「〇クラ最強」とか「我ら〇〇組(☜担任の名前引用)」なーんてプリクラとかノートの表紙とかスクールバックに落書きに書いちゃうほどクラスに対する愛着とか想いとかあんまりないんだろうな~と。(あ、ジェネレーションギャップ混じった?笑)
だけど、日本以上に厳しい進級試験を受け合格し進級していくのだから、その努力を讃える場があってもいいんじゃないのかなーと個人的に思ったりします。
そしたら生徒にとってももっと、学校に対しての想い強くなったりしないかなー。
そして、今回の事実を知ったときに一番に思ったのは、
ザンビアの先生たちは、
いつ何をきっかけにやりがいを感じ、
何をモチベーションに頑張ってるんだろう。
安定した職だから?
周囲に尊敬されるから?
なんか、それって勿体ない気がするなーと。
せっかく"先生"って人の成長とか、人生のきっかけに影響を与えることのできる存在なのに、ただただロボットのようにこなすのって・・生徒にもその先生にもプラスにならないなと感じてみたり。。
だけど、ここはザンビア。
職を得ることだけでも一苦労です。
そして、学校自体に「成長の場」という概念がないので、しょうがないのかなー。。
ただ、思うのが、きっと日本の教育も昔はそうだったはず。
あーでもない、こーでもないと教育を見直し、トライしと繰り返したことで、「成長する場」という概念ができたはず。
(ただ日本の教育現場はサービス業界化していることは一概によいものではないけどね。)
日本の教育、どういう風に変わっていったのか、気になるな。
調べてみたら、何かヒントがあるかも・・?
え、てか、そういえば先生たち最初の会議でめっちゃいい事言ってたやん!!!
▼過去記事 職員会議「良いクラスに必要なこと」▼
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もし、ザンビアの学校で卒業式をしたら
生徒にとっても、先生にとっても、人生の先に繋がるような、忘れられないような、そんな時間になったらいいなー。
「卒業式は、新しい挑戦へのスタートの日だからね。」
すっげー立派なこと言った日から、はやくも1年3か月。
教え子たちはがんばってるかなー。
長くなりましたが、そんなことを思った1日でした。
完全に私の主観で書いた記事で申し訳ありません。m(_ _)m
ちなみにここまで言っておいてなんですが、
ザンビアで卒業式やってる説あればぜひ教えてください!\(^o^)/笑
せっかく教えた子とあっさりお別れが何よりも嫌なんですけど!!!!笑
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ところで、これ、めっちゃ似てない?笑